知恵はときどき僕たちを苦しめる

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–– 知識ではなく実践できる学びを得よう ––

STEP１　知識はとても重要だ。しかし

　色んな人と出会う中で『この人は頭がいいな〜』と感じるときがある。

それは仕事や取引先だけではなくて、コンビニで働く人の対応やウェイトレスに至るまで

色んな人から感じる。

しかし『頭がいいから成功している』か？

と聞かれるとそうではない場合がある。

では何が違うのか？

僕は『知識は時として行動力を奪う』のではないかと思う。

知識は人生を成功へ導くためにとても重要な要素だ。

しかし素晴らしい知識を持っていても使い方を誤れば意味が無い。

勝者はあらゆる問題に知識をもって解決策を見いだす

敗者は解決策から知識をもって多くの問題を見いだす

 この差は人生において圧倒的な差を生み出す。

STEP２　不自由な父

　あるメンターに僕はこんな話を聞いた。

　僕の父はカラダが不自由だ。

だから読み書きができず、新聞は読んだことがない。

そして耳が聞こえないため、テレビやラジオも聞いたこともない。

しかし父には小さな仕事があった。

父の仕事はピザ屋だ。

母が注文を受け、父が焼いたピザをお届けする。

父の店は小さいけれどとても繁盛し、僕を大学にまで送り出してくれた。

ある時父がカタログを見ていた。

それは新しいをピザを焼く為のオーブンだった。

『もっと多くの人を喜ばせてお店を繁盛させたいんだ。だから新しいオーブンと具材にボリュームを提供するぞ』

僕は父に尋ねた。

『父さん。知ってる？この数年の間に大きな不景気がくるよ』

父さんは目を丸くして僕に聞いた。

『もう少し詳しく教えておくれ』

『聞くところによると国内の大手銀行が倒産するかもしれないと噂になってるだ。だからオーブンに投資はせずに、ピザの具も節約してピンチに備える方がいいよ』

『父さんは世間のことは解らないけど、お前は頼りになるね。わかった。お前の言うとおりにするよ』

そう言って父はオーブンの購入をやめ、ピザの具を少し減らして利益を出し、ピンチに備えた。

すると少しずつ注文が減りだし、最後にはお店を閉めなければならなくなった。

『お前の予想は的中したね。さすが大学に行く自慢の息子だ』

知識は時に僕らの足をひっぱる。

Author Ekusia Rufino

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