GoogleやFacebookなどの天才を生み出したモンテッソーリ教育 第2章
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ザッカーバーグもモンテッソーリ教育を受けた
イタリアで初めての女性医師となったマリアは瞬く間に有名になります。
当時は女性が活躍するという風習がありませんでした。その為、マリアはイタリアの
代表としてドイツで行われた「国際婦人会議」に出席し演説などを行いました。
当時のイタリアでは女性が男性と同じ仕事をしても給料は低く、学校に通うことが
できない女性も沢山いました。マリアはその差別も問題と社会に訴えました。
自分も同様の経験で苦しんだからでしょう。マリアの声はヨーロッパ中に知れ渡り、
多くの新聞がマリアを掲載しました。
有名になる一方、マリアは貧しい人たちの病気の治療も忘れませんでした。
忙しい中でも時間を作っては病院に出向き、多くの子供達を看病したと言われています。
マリアは医師の仕事をしながら興味があった脳の研究を続けていました。
そしてある時、マリアは脳に障害の持つ貧しい子供達が入院している病院を訪れます。
「マリアさん。よく私たちの施設にお越し頂きました。」
施設の担当者は挨拶を簡単に終わらせ、眉間にシワを寄せながらこう言いました。
「ここの施設の子供達は意地汚いことも達です。食事が終わると床の上を這いずり回り、落ちたパンくずを遊び道具としていじるのです。
マリアはこの施設の担当者が発する言葉に怒りと悲しみを覚えました。
「なんという言い方をするのだろう。」
また悲しみと同様にもう一つの疑問が浮かびました。
「しかし、どうしてパンくずで遊んだりするのだろう」
マリアは部屋の周りを見回しました。部屋にはおもちゃや文房具だけではなく、掃除用具すらない状態でした。
「荷物は置かないようにしてるんですよ。色々とこいつらがイタズラしてしまうので、今必要な物以外はすべて隠しているんです」
小さな子供がイタズラするのは当然。しかし・・・・・・
「ハッ!ちがう。この子たちは床に落ちたパンが欲しいのではない。手を使って遊びたいのよ。手を使って楽しみ、集中したいんだわ」
マリアは稲妻に打たれたような衝撃があり、担当者に言いました。
「この子達に手の使う教具を与えてください」
自分の感じた事に確信をもったマリアは脳に障害を持った子の学校を作りました。
そこでは、手を使って遊んだり集中できるおもちゃが沢山ありました。
「この子たち。手を使って自分が選んだおもちゃを触っているときはとても集中力があるわ」
脳に障害を持った子供達はどうでしょう?
なんと障害のない子供達と同じことができるようになってきたのです。
「やはりそうだわ。この子供達はすごい能力を持っているのよ。この経験を脳に障害のない子供達に体験させてあげればどうなるの。きっと素晴らしい能力が生まれるに違いないわ」
マリアは様々な努力を重ね36歳の時に初めて障害のないこどもの学校「子供の家」を誕生させました。
「次回の内容」
素晴らしい成果を出し始めたモンテッソーリ養育。噂はたちまち広がり
海外にも「子供の家」が誕生しはじめます。
ただマリアたちには大きな問題がありました。それは戦争です。
マリア達が作った「子供の家」には多くの子供達が学びますが、その中に戦争の真っ只中を生きたひとりの生徒がいました。それは有名なアンネフランクだったのです。
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